シャルトリューズ(Chartreuse)は、カトリックのカルトジオ会に伝えられた薬草系リキュールの銘酒で、「リキュールの女王」とも称されています。
エリクサーの一種であり、フランスを代表するリキュールのひとつとされています。
シャルトリューズは伝承によると1605年にフランス王アンリ4世の愛妾ガブリエル・デストレの兄であるフランソワ・アンニバル・デストレが、ヴォヴェールにあったカルトジオ会の修道院にどこからか伝えたと言われ、または同年ヴォワロンのジェローム・モベークが製法を編み出したとも言われています。 本山であったグランド・シャルトルーズに伝わったのは1735年で、当時は薬用とされ販売されていませんでしたが、やがて修道士が小規模に売り歩くようにもなりました。 1789年のフランス革命で修道院が解散させられるとその後は紆余曲折を経てヴォワロンで製造されることとなり、21世紀の現在でもこの地で製造が続けられています。 詳細な製造法は明らかにされていません。 1985年現在でもシャルトルーズ修道院の修道士3人のみが知る秘伝となっています。 ブランデーをベースとして、砂糖およびアンゼリカ(セイヨウトウキ)、シナモン、ナツメグをはじめとする130種類のハーブを加え、樽で熟成。5回の浸漬と4回の蒸留を経て調製されるということだけが公開されています。
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