Ri 4 通常、車のアクセサリーソケットのヒューズは10?15Aくらいだと思う。そうすると、ソケットから供給可能な最大電力は12V×10?15A=120?180Wとなる。12Vから100Vへの変換効率を75%と仮定すると、実際に使える電力は120?180W×75%=90?135Wとなる。つまり供給可能な最大電力が90?135Wを超えるインバーターは、車のヒューズを飛ばす可能性がる。これは地震などの災害時には致命的になる。なぜなら災害時に車の電気を使いたいのは停電したときである。だけど災害時のように大規模に停電したときは、車のヒューズが切れても修理してくれるお店が閉まっていることが多い。BALのこの製品は最大で100Wなので、15Aのソケットなら問題なく使用できる。万が一のときはインバーター内臓の保護装置や、10Aヒューズが切れてくれるだろう。なので10Aのヒューズだけは予備を用意しておきたい。軽自動車の場合は、電力使用量にも注意したい。軽自動車がアイドリンク時に発電できる余剰電力は5Aくらい。ワットに直すと60W、100Vに変換後は45Wになる。長時間にわたって大量の電気を使い続けると、バッテリー上がりの原因になる。最近の車は短時間であれば、電気の使用量に応じて自動的にアイドルアップしてくれるので心配は少ない。ただしバッテリーが弱っていたり、オルタネーターが古い場合は短時間でも危ないかもしれない。対策として、車のアクセルを踏んでエンジンの回転数を上げ、発電量を増やせばいいと考えるかも知れない。だが車のラジエーターは本来、車を走らせたときに受ける風で冷却水とエンジンを冷やすように出来ている。停車中にアクセルを踏み続ければ、エンジンを冷却できずに火災になる可能性がある。実際にそれが原因でお亡くなりになった人もいる。走行中に使用するのであれば、目一杯まで電力を使用しても問題ないが、キャンプや災害時など停車中に使用する場合は電気を使いすぎないように注意したい。なおソケットのヒューズが10Aの車は、この製品ではなく、もう少し出力が少ない製品を選んだほうが良いと思う。出力が少なくなると、使用できる家電が制限されるので悩ましいところだが。私も本当はBALのこの製品ではなく、電菱の正弦波インバーターSK120がほしかった。最大132Wだが、変換効率が高いので15A以内に余裕で収まる。そうしなかった理由?だって高いんだもん…。