no name 3 ・ロードで使っている穴開きタイプをママチャリ(電アシvivi)で使うとどうなるのか興味がわき穴開きをチョイス。この手の形は似たような中華メーカー品が大量にヒットするが、雨ざらしで家族が使うことを前提とすると、なるべくメンテフリーであることが条件となる。そこで、1表面に水が沁みこむ縫い目がない、2サドルレールがステンレスと謳っている本品を購入。・1については、真ん中の穴開き部分の表面が裏側までまわっているのではなく、途中にO字型に縫い目があったので、雨が沁みこむ余地はあるものの、小雨程度だと気にするほどではないので、一応及第点。問題は2について。他の中華サドルの商品説明では記載がないステンレス製という能書きが本品を選んだ理由であったのに、磁石を近づけるとスチール同様の強さで勢いよくくっ付いた(サドル裏に数か所あるビスも同様)。ステンレスであっても磁性を示すものがあるのは知っているが、この感じは恐らくスチールなのでは・・・。この点について、amazon上で問い合わせてみると出品者にメッセージが送られないというエラーが返ってきた。そこで、ゴリックス通販ストアから問い合わせたがはやり返信こず。うーん。。今回はスペックについての問い合わせなので返信が帰ってこなくても問題はないが、不良品とかの場合のサポート体制に関しては疑問符がついたと言わざるを得ないですね。あと、スプリングの末端断面にバリが立っておりうっかりサドルの裏に手を回して自転車を持ち上げようとすると手を切る可能性があったので、やすっておいた。私は自分で手入れをすることが苦にならないが、そうでない方からすると減点対象であろう。・で、乗り心地に関して。レビューを見ていると、柔らかく乗り心地が良いという声が多くあるが、私は次の2点を理由として逆の印象を受けた。1、4年ほど使ってへたった純正から交換したので、まだなじんでいないという面もあるが、全体的にはコシがあり反発力は大き目に感じた。これは穴開きであるがゆえにお尻との接触面積が小さくなり圧力がかかりやすくなることからそのように感じることが要因の一つとして挙げられるのと、そもそも、穴開きの分クッション材の容量もそれだけ少ないことに起因していると思われる。そしてスポーツ車とは違いほぼ垂直にどかっと体重をかける乗り方になる関係で、硬めのサドルは衝撃の影響を体に伝えやすくふかふかの乗り心地ではない。2、1の理由に起因して、しっくりくる着座位置がない。私はロードMTB共にスペシャのBGサドルシリーズを長年使ってきた。(ので相対的な感覚の違いは感じ取れるが、サドル沼にはまるほどこだわりが強いわけではない)このシリーズは骨盤で重さを支えるというコンセプトのサドルで骨の外側にある筋肉や皮膚を圧迫しづらく長時間座っていてもしびれにくくなっている。骨盤の突起とサドルの盛り上がっている箇所があえば自然と着座位置が落ち着くが、本品はそのような場所がないため、走行中お尻を前や後ろに移動させては見るものの、そもそも穴無しタイプよりも着座に適した場所が限定されているので、姿勢が安定しずらい印象を受けた。興味本位で穴開きを選んでみたが、次回買い替える場合はおとなしくパナとかブリジストンの一般的なサドルにしよう思ったというのが正直な感想だ。もっとも2の理由に関してはスポーツ車との比較の上での話であり、純粋にママチャリサドルとして見た場合、気にならない人も多いと思われるし、現に本品のレビューにそれなりの評価がついていることがそれを物語っているともいえる。スペック上の疑義は残るが、大きな欠点がないことから評価としては星3(凡庸)ということにしておきたい。しかしながら、硬さのタイプでは硬めであることは間違いなく、結果的にお尻の沈み込みが少なくなり、着座位置も不安定になりがちであることは事実なので、購入する際は、そのことを理解した上で購入すべし。なお耐久性について、適度にへたってお尻にフィットするようになるのが先か、サドルレールが折れたり表面が破れたりするのが先かは、時間を経ないと分からない以上、この部分に関しては評価に含めていないのであしからず。・ちなみに本品の様な穴開きサドルをママチャリに付ける場合にもれなく考えないといけないのがシートポスト上部の穴問題。当初はスポーツ車の様な上部がふさがっているシートポストに交換しようと考えていたが、25.4mm径だとあまり選択肢がないので、ゴム栓状もので間に合わせることにした。注意すべきは、シートポスト上端はシートをクランプする関係で、シートポスト全体をおおってキャップするサイズではなく、コルク栓のような形でシートポスト内径16mmよりも気持ち太いサイズが必要だということ。100均の椅子脚キャップでそこまで細いものはなかったが、ホームセンターでちょうどよいサイズのもの(パイプ用ゴムキャップFR-103)が50円ほどで売られておりこれがぴったりであった。