チームレスキューMUSOU(無双)はレスキューワックスのイチバン+や極に次ぐ滑走性能を持ったホットワックスです。滑走面と同じ材質のポリエチレンをベースにしたこのワックスは強固な皮膜により通常のホットワックスが約1日前後しか保たないものに比べ最大約20倍程度の耐久性を誇ります。また、レスキュースタンダードの全雪質対応で極低気温から溶けた雪まで対応します。その為、飛行機を使った海外や北海道等のツアーなど1週間から2週間ホットワックスの必要がなくなりメンテナンスを大幅に軽減、汚れもつかないのでリムーバー等で掃除をする必要もほとんどありません。注意:施工方法や雪の状態によっては耐久性が落ちることもございます。滑走日数を保証するものではありませんのでご注意下さい。
■用意する物
温度調整可能なアイロン、スクレーパー、真鍮またはブロンズブラシ、ウエス
注意:アイロン面がフラットなものまたは若干のコンベックス形状を推奨。コンケーブ形状のアイロンでは施工が困難です。(コンベックス:凸 コンケーブ:凹 フラットチェックはアイロン面にスクレーパー等を垂直に当て隙間をチェックして下さい。)
■事前準備
滑走面のフラットチェックをして下さい。滑走面に金属製スクレーパー等を垂直に当てた際、光が助けて見える場合はコンケーブ状の可能性があります。特に、ファットスキーやスノーボードでは凹み形状の場合アイロン温度が届かず施工しにくい場合や施工不可部分が出る場合があります。
同じくアイロンのフラットもチェックして下さい。一部のアイロンはコンケーブ:凹形状となっており施工出来ない場合がございます。
■使い方
1、 板を固定します。スキーはビンディングのブレーキをゴムバンド等であげます。古いワックスが残っている場合はリムーバー等で汚れを取り除いてから作業して下さい。
2、 滑走面に無双を適量まぶします。(適量とは:溶けた際に全面にゆきわたる程度、通常スノーボード6〜10g170cm程度の基礎スキー1セット6〜8g)初めての作業の場合若干多めの量での施工がおすすめです。古いワックスの汚れを吸出し、滑走面を綺麗にします。
3、 140度前後に設定したアイロンを当ててワックスを溶かします。20cm程度ごとアイロンでとかし吸着させ最後にトップからテール方向(逆も可)にアイロンを動かします。注意:同じ部分にアイロンを当てた場合滑走面が熱くなりすぎるため熱くなった場合は少し冷ましてから施工しなおして下さい。手でさわれないほど熱い場合は滑走面に熱が入りすぎている状態です。スノーボードファットスキーなど大型の板は3分割程度にして施工すると作業しやすくなります。
4.溶かした後、すぐにスクレーパーで削り始めます。ただし手でさわれない程滑走面が熱い場合は冷ましてから施工して下さい。ワックスを冷まし切る必要はありません。冷えてからでは硬くなり作業がしにくくなります。スクーレーピングは余分なワックスや凸凹をなくしフラットに近づける感覚で行います。厚みは薄皮1枚分残す程度が目安です。
5、 真鍮ブラシまたはブロンズブラシなど少し硬めのブラシで何度かブラッシングを行い、ストラクチャーを出していきます。ストラクチャーがない板の場合、ブラシのラインをストラクチャーとして代用すると滑走性が高まります。注意:ストラクチャーがない場合、春の雪など水の吸い付き現象などにより滑走性が落ちる場合があります。
6、ウエスで拭き取り磨くことで作業完了です。(この作業はなくても構いません)
■特徴・効果・説明・一度の施工で約200キロから500キロの滑走距離を滑ることが可能です。
・スキー滑走面の歴史は木から始まりました。時代が進み汚れがつきにくい素材としてポリエチレンが開発されました。「パラフィン=ロウ」は木の時代。滑走性を上げるために使われてきたのがワックスの由来です。次世代ワックス無双は、現在のポリエチレン系滑走面にいち早く対応した最新のホットワックスです。
・ポリエチレンには汚れがつきにくい性質がありこれを元に滑走成分を配合して完成したものが無双です。またポリエチレン同士の吸着性能は、従来のパラフィンよりも優れているためワクシング作業も簡単に作業が可能です。ベースワックスなどが不要な点はこの結合性の高さにあります。
・無双はこれまで培ってきたワックス開発の経験によりポリエチレンと滑走成分の融合に成功しました。イチバンや極などの成分を含み長期間耐えるワックスが完成しました。
・滑走面の硬度と無双の硬度や分子量が異なるため滑走面を侵食することなく施工が出来ます。
・無双の剥がし方は、パラフィンを120度程度のアイロンで施工しリムーバー等で落とすことで無双も一緒に剥がれます。また、激落ちくんなどでも剥がすことが可能です。
・無双にはクリーニングワックス効果もあり1・2回目のワクシング作業で古いワックスや汚れを浮き立たせ落とす効果があります。また、1〜2回目のワクシングで下地づくりが完成します。次回からの作業が簡単になります。
・施工後のお手入れは、メンテナンスフリー。殆ど汚れも付かなためリムーバー等も不要です。ただし春は汚れが多少つくこともあります。
・冬季シーズン中は滑走距離が200キロから500キロ程度滑ることが可能です。ただし春は黄砂や汚れの影響により剥がれるのが早くなることがあります。
TEAM RESCUE WAX
長野県白馬村に開発拠点を置き”地球を滑るWAX"をテーマに環境や人体にも優しく出来るだけ簡単に使えるワックスを創っています。